2024年2月14日水曜日

太宰府所属官人たちの名(その1)

 太宰府の官人たちの名はほとんど知られていない。太宰帥などの名は史書に見るが、それ以外の官人の名は見当たらない。

偶然に止目したのが『周防国正税帳』。

次の2人の名が出現する。

天平10419日条

大宰府少判事従七位下錦部連定麻呂

 

天平1058日条


大宰史生従八位下小長谷連常人



手持ちのストック資料が10数名ある。時間があれば、随時紹介したい。何としても、多面的な太宰府像を作り上げたい。



なお、この2人は防人たちが移動する時(太宰府から、もしくは太宰府へ。おそらく難波津が一方の始点)の引率責任者か?

根拠はないが、難波津から太宰府までの引率責任者であったと推定している。その理由は「下伝使」とあることによる。



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参考情報


 

正集 第36巻 周防国正税帳(天平10)、長門国正税帳(同9)

せいしゅう


用途  書蹟・地図

技法  


倉番  中倉 15


寸法  1 26.65 26.9 第2 26.6 40.8


材質・技法  紙本墨書 本紙15張 朱方印「周防国印」「長門国印」


解説文

出陳年

掲載誌

周防国(現在の山口県東部)と長門国(現在の山口県西部)の正税帳断簡を収める。前者には国内を通る防人への食料の支給や、兵器の材料などに正税を支出したことが記されている。

 

正集 第36巻 周防国正税帳(天平10)、長門国正税帳(同9) - 正倉院 (kunaicho.go.jp) (20231231日アクセス)

 

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