太宰府の官人たちの名はほとんど知られていない。太宰帥などの名は史書に見るが、それ以外の官人の名は見当たらない。
偶然に止目したのが『周防国正税帳』。
次の2人の名が出現する。
①天平10年4月19日条
大宰府少判事従七位下錦部連定麻呂
②天平10年5月8日条
大宰史生従八位下小長谷連常人
手持ちのストック資料が10数名ある。時間があれば、随時紹介したい。何としても、多面的な太宰府像を作り上げたい。
なお、この2人は防人たちが移動する時(太宰府から、もしくは太宰府へ。おそらく難波津が一方の始点)の引率責任者か?
根拠はないが、難波津から太宰府までの引率責任者であったと推定している。その理由は「下伝使」とあることによる。
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参考情報
正集 第36巻 周防国正税帳(天平10)、長門国正税帳(同9)
せいしゅう
用途 : 書蹟・地図
技法 : 紙
倉番 : 中倉 15
寸法 : 第1紙 縦26.65 横26.9 第2紙 縦26.6 横40.8
材質・技法 : 紙本墨書 本紙15張 朱方印「周防国印」「長門国印」
解説文
出陳年
掲載誌
周防国(現在の山口県東部)と長門国(現在の山口県西部)の正税帳断簡を収める。前者には国内を通る防人への食料の支給や、兵器の材料などに正税を支出したことが記されている。
正集 第36巻 周防国正税帳(天平10)、長門国正税帳(同9) - 正倉院 (kunaicho.go.jp) (2023年12月31日アクセス)
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