2017年8月8日火曜日

960番歌の「次田(すきた)温泉(ゆ)」

*961番歌
「湯の原に鳴く蘆鶴はわがごとく妹に恋ふれや時わかず鳴く」
の帥大伴卿の、次田の温泉に宿りて、鶴が音を聞きて作る歌とある添え書きに
*「すき(次)た(田)」温泉の註に、我が恩師は、
*「福岡県築紫郡二日市町。武蔵温泉という。和名抄「御笠郡次田」。太宰府郊外の温泉であるから、役人は時々行ったであろう」
と記すが、大宰府と武蔵温泉との距離がいくらかをご存じでない。武蔵温泉で楽しんだ酔客が歩いて夜道を大宰府に帰るほどに近接している。

なお、「次」を「すき」と読むのは、
*島根県木次(き+すき)
に同一例を見る。


万葉集957番歌の「朝菜」とは?

957番歌
「いざ子供香椎の潟に白妙の袖さへぬれて朝菜摘みてむ」

この「朝菜」とは何だろうか。香椎の潟で「袖さへ濡らしつつ」摘む「朝菜」とは何だろうか?

2017年8月7日月曜日

万葉集675番歌の「草香江」は?

675番歌
*草香江の入江に求食る芦鶴のあなたづたづし友無しにして

我が恩師は、この「草香江」を

*大阪府枚方市日下町

だと解しているが、事実だろうか。

思いつきであるので、恩師の怒りを買いそうであるが、むしろ福岡市の草香江に比定すべきではないだろうか。


2017年8月6日日曜日

336番歌の「綿(わた)」とは?

336番歌の
*しらぬひ築紫の綿はつけていまだは著ねど暖かに見ゆ
に見える「綿(わた)」は何か?

*木綿=アオイ科の植物「ワタ」からとれる繊維で、英語ではcotton
*真綿(まわた)=絹の一種で、蚕で作った繊維

のいずれか?

正解は、真綿。

ところで、小椋佳の歌「真綿色したシクラメンより」という歌詞の「色」は、白。

大宰府の「筑前国蘆城の駅家」

『万葉集』巻4
*大宰府「筑前国蘆城の駅家」における送別宴
1,「蘆城」=今と成っては、その場所を特定できないが、「筑紫野市立阿志岐小学校」付近
2,「駅家=うまや」
3,餞=うまのはなむけ=馬の鼻向け

〒818-0011 福岡県筑紫野市阿志岐の地図


大伴旅人送別の宴
1,み﨑廻の荒磯に寄する五百重波たちても居てもわが思へる君
2,韓人の衣染むとふ紫の情に染みて思ほゆるかも
⇒「韓人」は「辛人」
⇒「なぜ、韓国と紫色とが直結するのか?」
⇒送別の宴で、この「韓人」が登場するのか?