位至三公鏡(双頭龍文鏡)は、後漢末〜六朝前半に中国北部で流行した鏡である。
山口県山口市・赤妻古墳(出土)
- 出土、東博蔵)共通、 位至三公鏡(「 <文字>位至三公</文字>」、完形8.8cm)、倭製五弧内行花文鏡(完形7.4cm)、捩文鏡(完形10.9cm)、 伴出、碧玉製管玉+メノウ製管玉+硬玉製勾玉+メノウ製勾玉+ガラス製切子玉+ガラス製小玉+櫛+鉄製針+鉄刀+鉄鏃+人骨+有孔貝製品、 その他、赤塚古墳出土と伝えるものに、倭製六弧内行花文鏡(銘文なし、完形7.4cm、1908年出土か、山口県立山口博物館蔵)がある。発掘概要 :その他概要 : 〈全国遺跡地図_位置〉d4/〈全国遺跡地図_旧番号〉915/〈全国遺跡地図_県番号〉13-19/<全国遺跡地図番号>11-74。<25000分の1地形図>NI-52-3-11-2。 91map13-19。若林勝邦「周防国山口附近赤妻村の古墳及び発見品」『考古学雑誌』2-7(1898)。和田千吉「周防国吉敷郡赤妻の古墳」『考古界』8-5(1909)。 弘津史文「周防国赤妻古墳並茶臼山古墳(其1)」『考古学雑誌』18-4(1928)。同『防長漢式鏡の研究』(1928)。『図解考古学辞典』1959(「赤妻古墳」)。樋口隆康『古鏡』(1979)、歴博報56(1994)。
データ管理機関 : 山口市 - 山口県遺跡名:赤妻古墳
所在地:(山口市赤妻町所在)
- 副書名 :巻次 :シリーズ名 : 山口市埋蔵文化財調査報告シリーズ番号 : 67編著者名 : 古賀 真木子発行(管理)機関 : 山口市 - 山口県発行機関 : 山口市教育委員会発行年月日 : 19970331世界地域 : 日本作成日 : 2019
ちなみに、出土した古人骨は九州大学博物館に所蔵されている。
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/469679?utm_source=copilot.com
「三公」とは中国後漢〜魏晋期の中央官制における最高位の三職を指す語であり、一般に太尉(軍事最高責任者)・司徒(民政・教育)・司空(土木・建設)を示す。したがって、「三公に至る」とは、皇帝に次ぐ役職に至ったことを物語り、栄職への称賛の文言であった。
銘文は以下のような祝願句を持つ:
出世祈願(昇進・繁栄)
贈答品としての祝福文句
権威の象徴としての装飾性
したがって、位至三公鏡は単なる日用品ではなく、身分・権威・吉祥を象徴する呪具的性格がある。しかも中国製鏡の輸入品またはその模倣品(倭製鏡)であるために、 その所有は政治的地位・宗教的威信を強化する象徴であった。それを墳墓に埋葬することは、被葬者の権威を象徴する副葬品となった。
西村俊範によると、1983年現在での調査で、22例の出土例を報告している。
<西村俊範「双頭龍文鏡(位至三公鏡)の系譜」『史林』66巻1号、1983年。95-115頁>
本稿の目的は、西村氏の調査に1例を追加するに過ぎない。
『全国文化財総覧』奈良文化財研究所編
[RecNo:260145] 古城山古墳
所在 : 島根県松江市東出雲町出雲郷
市町村 : 松江市 ( 32201 )
種別 : 古墳
主な時代 : 古墳
遺構概要 : 歴博報56、古墳前期-古墳(方墳、木棺直葬)、方墳辺20.0m。 県発掘調査一覧2000、古墳。古墳-古墳(方墳、割竹形木棺(直葬))。
遺物概要 : 古墳前期-銅鏡(小型倭製内行花文鏡)「 <文字>位至三公</文字> 」銘+鼓形器台。 歴博報56、内行花文鏡(八弧)(銘帯「 <文字>位至三公</文字> 」、欠損16.3cm、1969年出土、島根県立八雲立つ風土記の丘資料館蔵)、 伴出、土師器(鼓形器台)。 県発掘調査一覧2000、古墳-内行花文鏡+土師器(器台脚部)。
発掘概要 : 県発掘調査一覧2000、1969年11月10日から1969年12月15日発掘調査。
その他概要 : 旧、八束郡東出雲町。 東出雲町誌編纂委員会「古城山古墳」『東出雲町誌』(1978)。埋文研究会20-1986。石井悠「東出雲町の遺跡調査」『東出雲町誌』(1978)。歴博報56(1994)。『県発掘調査一覧』(2000)。
データ管理機関 : 松江市文化スポーツ部埋蔵文化財調査課 - 島根県
この古城山古墳に関しては、残念ながらこれ以上の情報を提供できないが、少なくとも奈良文化財研究所編『全国文化財総覧』に依拠する限り、その出土例を確認できる。
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