2026年7月13日月曜日

単龍環頭大刀は物部氏、双龍環頭大刀は蘇我氏の配布品 だとする仮説[清水みき1986)への注目

7世紀前半から出土する単龍環頭大刀は物部氏、双龍環頭大刀は蘇我氏の配布品 だとする清水みき氏の仮説に注目したい。

清水みき 「湯舟坂2号墳出土環頭大刀の文献的考察」久美浜町教育委員会『湯舟 坂2号墳』1986年 ) 

その仮説は実証されたとは言えないが、日本列島出土の龍鳳文環頭大刀は朝鮮半島から持ち込まれた品だとするのが通説である。その際に、龍鳳文環頭大刀 は伽耶系(さらに付記すれば、百済系の意匠に伽耶系の技術が加わった品か)、三累環頭・三葉環頭大刀は新羅系だと推定しても良いだろう。

ここでの問題は、輸入品【舶載品)と国内生産品とのスイッチの時期であろう。

双龍環頭大刀研究に関しては、例えば

①小倉田古墳(福知山市夜久野町今西中915番地)資料

②島根県かわらけ谷横穴墓資料

などの類似品からも、その可能性を想定させる。少なくとも全面否定は不可能だろう。

b_28_016.pdf


ちなみに、単龍鳳環頭大刀の分類と編年に関しては、新納泉氏と町田章氏の先行研究があり、その編年は現在の標準となっている。