この年齢に至って、 いまさら、食通だ美食家だと自認するつもりなどない。美食家とは程遠い食生活を長い間してきただけに、その後悔の念は多分にある。
好物はお寿司とクラムチャウダーである。Boston風クラムチャウダーの話は別稿に譲る。
さて、江戸前鮨ファンである。お寿司屋さんのカウンターに座り、「大将、お任せで」という経験もないものの、生来の旅好き、日本各地、そしてアジア・欧米でのお寿司は楽しみであった。韓流ドラマに見る通り、世界では日本料理やお寿司は高級なフードであり、しかも生魚を取り扱うだけに独特なカテゴリーに属する。好き嫌いが多いので、私も親友のUCLA教授ご夫妻を銀座の日本料理屋さんにご招待した時に、大失敗をした。彼らは生魚を口にできなかったからである。
ところで、お寿司に「なれずし」(約3ヶ月~1年の発酵期間)と「生なれずし」(約2週間~1ヶ月ほど)との区別があるのも、その旅の途中であった。中尾佐助先生の照葉樹林文化論を学んでいただけに、さほどおどろきはなかったものの、東南アジアでのお寿司には「やはり、これだったのか」という思いを持った。
以下は、鮑鮨探求の旅のお勉強報告。
【永久保存版】都道府県別 日本全国の各地のすし&郷土寿司、死ぬまでに食べたいもの一覧表 | Sushi Sakana design 参照。
①秋田のハタハタずし<八森産(秋田県山本郡)>
②酒田のかゆずし
>>山形県酒田市の郷土料理で、かゆ状のなれずし。
「熱い飯にこうじを混ぜてから冷まし、酒、塩を加えて、細かくちぎった鮭(さけ)の肉、砕いた数の子、のり、にんじんなどを混ぜあわせ、かめに数日間ねかせたものです。」https://oisiiryouri.com/kayuzushi-imi/
③岐阜のアユのなれずし
>>以下は、https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/38_7_gifu.html
からの転載。
③石川のかぶらずし、
>>https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/kaburazushi_ishikawa.html
④紀伊半島南端部・熊野地方のサンマずし、
>>
ところで、以下は、若狭なれずしのルポ。
すしのルーツ:若狭で伝承される「へしこのなれずし」 — Google Arts & Culture
すしのルーツ:若狭で伝承された「へしこのなれずし」
(たがらす)地区に伝わるなれずしは、鯖のへしこから漬け込むところに大きな特徴があります。『へしこ』とは、魚の糠漬けのこと。脂ののった鯖を、塩と米ぬか(玄米を白米に精米する際にとれる外皮や胚の粉)に漬け込み、約1年という時間をかけて作ります。
そして、鯖のへしこをさらに米と米麹に漬け込んでできるのが『鯖のへしこのなれずし』です。「昔この辺りでは、各家庭でつくっていたんですよ」 子どもの頃からその味に親しんできたという森下さんに、実際にへしこをつくっている、へしこ小屋をみせてもらいました。
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