大宰府学の勧め
2020年4月4日土曜日
562番歌 暇なく人の眉根をいたづらに掻かしめつうも逢はぬ妹かも
562番歌
暇なく人の眉根をいたづらに掻かしめつうも逢はぬ妹かも
(1)眉根
「まゆね」と読む。「まよね」と読む説もある。
(2)眉根を搔く
眉を搔く。「眉がかゆい」のは
恋人
に会える
前兆。したがって、
恋人
に
会いたい
ときは俗信として、自分の眉を搔く。類歌は
「
眉根
搔
き日(
け
)
長く
恋ひし
君に
逢へるかも」
万葉集
993番歌
後世になっても、
「眉根掻き紐とき垂れて待ためやもしゑや今宵と言ひてしものを」〈久安百首〉
「雨降るといかでか人を待たざらむ誰 (た) がためかける我が眉根ぞ」(基俊集)
等の例がある。
0 件のコメント:
コメントを投稿
次の投稿
前の投稿
ホーム
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿