2025年10月11日土曜日

下向井龍彦説の紹介ーー全国に移配された俘囚の概数

 

全国に移配された俘囚数を推定したのは、下向井龍彦氏であった(「武士の成長と院政 」講談社、2001年)

「肥後(熊本)が722人で最も多く、近江(滋賀)、下野(栃木)、常陸(茨城)が437人、416人、416人で続いているが、ほぼ全国に分布している様子が分かる。地域的には、関東・山梨と四国・九州にややまとまりが認められる。関東武士、肥後もっこす、土佐いごっそうなどとの関わりも気になるが詳しいことは分からない。」






ところで、下向井龍彦氏がいかなる計算方式で、俘囚数を算出したのかは、明白でないために、その追試・検証が不可能である。
しかしながら、ここでは一つの出発点としてこの下向井説を紹介しておきたい。

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