福岡県那珂川町の『那珂」に関するエッセイ
律令時代、日本全国に
1,那賀:伊豆・石見・紀伊・阿波
2,那珂:武蔵・讃岐・筑前・日向
に「ナカ郡」があった。
そして倭名類聚抄によると、那賀・那珂の名称をもつ郷名は16か所を数える。
まず、漢字音からいえば、「珂」は「カ」、「賀」は「KaともGa」とも読むが、古代日本漢字音に清濁をかき分けることはなかった。
語構成で言えば、「ナ+カ」であり、このうちで「カ」は「ありカ」とも「すみカ」との語で判明するように、清音「か」で「場所」を意味する。「大海のおくれ可も知らず行く我を」(万葉集3897番歌)とか、「天雲の奥香も知らず恋ひつつぞ居る」(万葉集3030番歌)も同一である。なお、「海賀行けば腰なづむ」(景行記)の「海+ガ」は先行する「う+Mi」の鼻音に影響されて濁音化した例である。
したがって、二つの漢字表記共に「ナカ」と読む。その古形は「ナ」。
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