漢代の木簡や竹簡などに「返り点 」が見いだせることは、居延漢簡・里耶秦簡などの出土簡牘で周知の事実である。
*「/」「レ」「∨」「・」などの符号
さて、平壌市楽浪区域の貞柏洞364号墳(木槨墓)出土の 「楽浪郡初元四年県別戸口簿」にも、字の右下に「レ」形の符号が付された簡があると報告されている。
「楽浪郡初元四年県別戸口簿」とは、前漢・初元4年(紀元前45年)に作成された楽浪郡の戸籍木簡(木牘)である。漢四郡支配下の朝鮮半島で実際に運用されていた行政文書に見られる「レ」形の符号は確かに「返り点」と認定するには、その場所が不自然である。
文書フォーマットの基本構造
前漢スタイル標準的書式:
1. 年号(初元四年など)
2. 郡名(楽浪郡)
3. 県名(○○県)
4. 戸数・人口
5. 身分分類(吏民・庶人など)
6. 署名(吏の名前)
7. 校記(レ形など)
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