設問)横瀬古墳の「盾持埴輪」は何を守っているのか?
仮説:「被葬者」と「聖域そのもの」。
仮説1: 被葬者(古墳の主)の守護
古墳に埋葬された主を、敵対する勢力や邪悪な宗教的存在まどか防御すると考えて不都合はない。そして盾持埴輪は武装兵士であるだけに、死後の世界(あの世)でも主人を警護し続ける「ボディーガード」であったと考える。
仮説2: 聖域と俗界の境界を守護する
埴輪は多くの場合、宗教儀式などを行う空間である古墳の堤や造り出しに置かれている。
• 結界の役割: 死者が赴く「あの世(聖)」(古墳が入口)と、あとに残された生者たちが暮らす「日常世界(俗)」の境界線の明示化。「聖と俗」という2項対立を必要とする文化装置である。
• 盾の象徴: 盾は「防御」と「進撃」の2面性をもつ「不動」の象徴である。死者との強いつながりを求める生者には、武力によって築かれた平穏な日常性と、武力によって維持される平和な日々の象徴。特に武人像を据えることで、生者へのメッセージは、死者が作りあげた政治的権力の誇示とその永続性を保証するものであった。
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