2024年8月4日日曜日

大和三輪山信仰は朝鮮半島系須恵器生産者か

 亀田修一氏の研究によって、初めて知ったが、

「王権のもと陶邑窯の須恵器生産に関わる氏族として「大神氏」がよく取り上げられる(中村浩 1981『和泉陶邑窯の研究』柏書房 など)。そして坂本和俊(坂本和俊 1987「東国における古式須恵器研究の課題」千曲川水系古代文化研究所編『第 8 回三県シンポ ジウム 東国における古式須恵器をめぐる諸問題-第Ⅰ分冊-』北武蔵古代文化研究会・群馬県考 古学研究所・千曲川水系古代文化研究所)の指摘や近年の菱田哲郎などの検討により、各地の須恵 器生産地周辺に大和三輪山の神との関わりを推測させる神社が存在することが確認され、「部民 制の伴造-部民という関係を通して、三輪神祭祀が須恵器生産者に広まった」(菱田哲郎 2005「須恵器の生産者」上原真人・吉村武彦ほか編『列島の古代史 4 人と物の移動』岩波書 店)と考 えられている。」(『専修大学古代東ユーラシア研究センター年報』第 4 号、2018 年 3 月、57頁)

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