2024年5月15日水曜日

頭陀親王入唐略記  宮内庁書陵部 https://shoryobu.kunaicho.go.jp/Toshoryo/Detail/1000624030000

 

頭陀親王入唐略記(ずだしんのうにっとうりゃくき)

真如親王入唐略記 - 書陵部所蔵資料目録・画像公開システム (kunaicho.go.jp)

貞観三年三月、親王、入唐を許さる。
六月十九日、池辺院より発し、南行して、巨勢寺に御宿す。別当僧平海、徒衆を率いて、まさに迎えんとす。<平海は此れ親王の御弟子なり。>親王、甚だ卑下し、僧徒の迎候を要めず。此の寺に経歴すること廿日なり。時に七大寺の長宿の和尚、朝夕、鳩集す。
七月十一日、巨勢寺より出でて、難破(波)津を指す。名僧数十許(ばかり)人、逐い従いて相送る。大和国葛上郡の旧国府に到る。

爰(ここ)に親王、馬を駐(とど)めて僧徒に揖謝(いっしゃ)して云(いわ)く、「此れ従(よ)りまさに却廻(きゃくかい)せらるべし」と。即ち僧徒、馬を下りて拝別す。皆な涙を垂れて云く、「僧、齢れに傾き、再展すること何日か」と。親王答えて云く、「彼れ此れ好在。縁に随いて相見ん」と。

其の晩頭、難破(波)津に到る。便に大宰貢綿帰船二隻こうめんきせん)を債り得る。
十三日、船二駕(の)る。

八月九日、大宰府鴻臚館に到着す。時に主船司の香山広貞、符(府か?)に申す。
(延文2年(1357) 賢宝書写 東寺観智院本)

参考
,佐伯 有清,『頭陀親王入唐略記』にみえる唐の高官.-浙東観察使と淮南節度使の人名,『日本古代中世の政治と宗教』吉川弘文館

和歌の流転-真如親王の「いふならく」の歌をめぐっ て言語: jpn 出版者: 明治大学日本文学研究会 公開日: 2013-05-24 キーワード (Ja): キーワード (En): 作成者: 山下, 哲郎 メールアドレス: 所属: メタデータ URL http://hdl.handle.net/10291/14930 

③杉本直治郎 『真如親王伝研究』(昭和四十年、吉川弘文館)


著作ID
3102338
統一書名
真如親王入唐略記(しんにょしんのうにっとうりゃっき)(Shinnyoshinnounittouryakki)
分類
記録
国書所在
【写】宮書(大正写一冊),九大(「真如親王渡略記」、空海和上伝記の内)
著作種別
和古書
著作ソース
『国書総目録』所収,1


資料種別
記事
著者・編者
田島 公
著者標目
タイトル(掲載誌)
歴史と地理 / 山川出版社 編
巻号年月日等(掲載誌)
(通号 502) 1997.06
掲載通号
502
掲載ページ
37~54
掲載年月日(W3CDTF)
1997-06
ISSN(掲載誌)
1343-5957



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