種子島からの鹿皮がいつから太宰府に貢納されていたのかは不明である。
しかし天長元年の太政官符によると、種子島からの鹿皮100余領が貢納されていたとある(『類聚三代格』巻5、天長元年9月12日条)。
ここで特筆したいのは、種子島産のマゲ鹿の鹿皮と日本鹿のそれとが色合いなどを含めて異なる事である。
これまでの諸研究を見ると、十派一絡げに安易に考えていた節がある。
下記の論文を一読するだけで、その差を知るべきである。
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マゲシカCervus nippon mageshimaeの遺伝的独自性についての再検討
2023 年 28 巻 2 号 p. 425-436
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