大宰府学の勧め
2018年3月29日木曜日
太宰府の木簡と日下部君
太宰府市蔵司の水田から発掘された木簡に、次の資料がある。
「日下部牛□□
里長日下部君牛□
□□疾病□□」(
木研37-170頁-(1)(大宰府木簡概報1-1・日本古代木簡選)
跡名
大宰府跡蔵司西地区
所在地
福岡県太宰府市(旧筑紫郡太宰府町)大字観世音寺字蔵司
調査主体
福岡県教育委員会
発掘次数
4
遺構番号
南北溝(Nトレンチ第Ⅳ層黄色砂質粘土層)
地区名
MK037170
この文には、「里」が見えることから霊亀元年(715)以前の木簡だと推定される。注目すべきは、「日下部君」である。蔵司にいかなる理由で埋められたのか不明であるが、日田郡および松浦郡などに居住した日下部君の一族に連なる人間であろうか。「疾病」による休暇願木簡であるらしい。
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